ニコチンパッチによる禁煙治療が保険で可能に
タバコの健康への影響
禁煙外来受付
禁煙外来って?
禁煙外来Q&A
平成18年(2006年)6月1日より、ニコチンパッチ(はり薬)を含む禁煙治療が保険適用になります。これは、喫煙を単なる習慣や嗜好と考えるのではなく、「ニコチン依存症」という病気としてとらえ、必要な治療を行うという考え方です。
当院では、たばこをやめたくてもやめられない方に、禁断症状を軽くするニコチンパッチ(商品名:ニコチネルTTS30,ニコチネルTTS20,ニコチネルTTS10)を使用した禁煙治療ができます。
ただし、喫煙指数(1日喫煙本数×年数)が200以上の方のみが、健康保険を用いた診療が可能です(例:たばこ1日10本、20年間)。
初診から12週間(約3ヶ月)の間に、合計5回(初回、再診4回)まで健康保険を使って禁煙治療ができます。初診から12週間経過後も禁煙できない場合は、その後自由診療(自費診療)になります。なお、禁煙に再挑戦したい場合、ニコチンパッチを使った保険診療は、初診から1年が経過しないとできません。
どうしてもたばこがやめられない貴方、医師と二人三脚で禁煙に挑戦しませんか。
近年、健康に及ぼすタバコの害が明らかになってきました。紙巻きタバコには、約200種類の有害物質が含まれていますが、煙に含まれる主な有害成分は、ニコチン、タール、一酸化炭素です。
ニコチンは末梢血管を収縮させ、血液を流れにくくし、タールにはベンツピレンなどの発がん物質が含まれています。また一酸化炭素は赤血球のヘモグロビンとくっ付き、酸素の運搬を妨げ酸欠状態を引き起こします。さらにニコチンと一酸化炭素は共同で血液を固まりやすくし、動脈硬化も促進します。
喫煙による病気には、肺がん・こう頭がんなどのがん、心筋こうそく・脳こうそくなどの循環器疾患、肺気腫・慢性気管支炎などの呼吸器疾患、胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患等、数多くあります。
ストレス解消のためタバコを吸う人が少なくないですが、いったんタバコを吸う習慣が身につくとニコチン依存症になり、やめたくてもなかなかやめられなくなります。
最近、タバコを吸う若い女性が目立ち、心配になります。なぜかというと、妊婦がタバコを吸うと子宮の血管が収縮し、お腹の赤ちゃんへ行く栄養や酸素が少なくなります。そのため、低体重児、流産、死産が多くなります。
火のついたタバコの先から立ちのぼる煙を、副流煙といいます。この副流煙には喫煙者が直接吸い込む煙に比べて、ニトロソアミンという発がん物質は52倍、アンモニアは46倍、一酸化炭素は5倍、ニコチンやタールは3倍多く含まれます。この頃は、日本でも公共施設や交通機関、病院では禁煙や分煙が当たり前になってきました。ちなみに、世界保健機関が定めた今年の標語は「他人の煙が命をけずる。受動喫煙をなくそう」です。
禁煙外来の受付時間は下記の通りです。
平日 午後2:30〜5:30
禁煙の動機(きっかけ)
現在の喫煙状況 等
禁煙パッチやガムを使用した禁煙指導
【Q】
パッチやガムを使用する場合、何カ月くらいで禁煙できるものですか?
【A】
禁煙パッチや禁煙ガムには、ニコチンが含まれており、ニコチン置替療法と言っています。原則として、パッチ(ニコチネルTTS)の使用は2カ月まで、ガム(ニコレット)は6カ月までです。これ以上、使用を続けるとパッチ依存症やガム依存症になる可能性が出てきます。喫煙習慣がなかなかやめられないのは、ニコチン依存症のためと考えられています。これらのニコチンを含む薬は、あくまで禁煙補助薬であり、誰でも禁煙できる魔法の薬ではありません。タバコをやめようという動機や強い意志がなければ、禁煙はなかなか成功しません。したがって、1人で禁煙に挑戦するよりも、私たち医師のカウンセリングを受けながら、共同で禁煙に取り組むと、禁煙の成功率はより高くなります。カウンセリングとは、相談者の問題解決のための手助けです。なお、パッチを貼ったり、ガムをかんだその日から、1本もタバコを吸わなくなる人も、少なくありません。
【Q】
健康保険は適用されますか?
【A】
平成18年6月1日より、ニコチンパッチは健康保険で使用できるようになりました。
ガムは平成13年9月より薬局で直接購入できるようになっています。
【Q】
ガムは何味ですか?
【A】
ガム(ニコレット)は、淡灰黄褐色の四角形で、特異な香りがします。
【Q】
パッチの大きさがまちまちですが、大きさに意味はあるのですか?
【A】
パッチの大きさには、大・中・小の3つのサイズがあります。サイズが小さくなるにつれて、ニコチンの量が少しずつ減っていきます。すなわち、タバコをやめた場合のイライラなどの離脱症状を、ニコチンを補充することにより一時的に軽減し、徐々に体内のニコチンの量を減らして、楽に禁煙しやすくします。
【Q】
パッチは何日くらい貼るのでしょうか?
【A】
パッチは、1日1回寝る前に上腕外側、腰背部、腹部のいずれかに貼り、原則として1枚のパッチを24時間貼り続けます。もし、不眠の症状が出た場合は、朝に貼って寝る前にパッチをとります。原則として、大は8週間、中は2週間、小は2週間、合計8週間貼ります。もし、パッチを貼った箇所の皮膚がかゆくなったり、かぶれたりした場合は、主治医に相談願います。皮膚が弱い人には、パッチよりもガムのほうがよいでしょう。
【Q】
妊娠している場合、パッチやガムを使用しても問題ありませんか?
【A】
妊娠中の人、妊娠の可能性がある人、または授乳中の人は、使用できません。
胎児に奇形や血液の酸性化を起こす可能性があり、また乳汁中に移行することが報告されています。
【Q】
パッチやガムに副作用はありませんか?
【A】
パッチの場合、皮膚のかゆみやかぶれ、不眠、頭痛などがみられることがあります。ガムの場合は、吐き気、口の中や喉の刺激感などがみられることがあります。また、入れ歯の人は、歯に付着するため、ガムは使用できません。
なお、心筋こうそく発症直後、重い狭心症や重い不整脈の人は、パッチやガムは使用できません