人間がお母さんのお腹から「オギャー」と、この世に生まれてきた瞬間が呼吸の初まりです。ふだん健康な時は、私たちは無意識に呼吸を続けています。1時間に900回、1日に21,600回呼吸をしています。この呼吸によって、空気中の酸素を体内に取り入れ、いらなくなった炭酸ガスを肺から空気中に出します。これを「ガス交換」といいます。「ガス交換」は呼吸の最も重要な働きで、肺胞で行われています。肺胞は左右の肺を併せると3億個あるといわれ、広げるとテニスコートくらいの広さになります。肺は心臓とともに生死にかかわる大事な臓器で、かつては「息を引き取りました」という表現がよく用いられました。
呼吸器には、鼻腔、いん頭、こう頭、気管、気管支、細気管支、肺胞が含まれます。その他、胸膜、縦隔、横隔膜も広い意味で入ります。呼吸器疾患の患者さんによくみられる症状は、せき、たん、のどの痛み、喘鳴(ゼイゼイ)、呼吸困難などです。このような症状がどのようにして出るのか理解するには、病態生理学を勉強する必要があります。
また呼吸器の病気には、感染症、アレルギー、腫瘍など色々あるのが特徴です。
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